ポリブチレンテレフタレート:燃える。数年後経過すると燃える。このプラスチックが燃える

ポリブチレンテレフタレートはプラスチックの一種。

ポリブチレンテレフタレートはPBTと略されることが多い。ピービーテーと呼ぶ。従ってここではPBTと書く。
本日の話題はこのPBTを使用したら7年後のある日、電化製品から煙が出てきた。

PBTは日本国内での需要量がエンジニアリングプラスチックの中で最も多く。10万トンを超える。PBTにとっての需要家はパナソニック代表される、いわゆる家電の製造会社。最終需要家はいわゆる個人であることは言うまでもない。

筆者が採用している連続使用可能温度は非強化グレードは条件によるが60度、もしくは120度、強化グレードは135度である。PBTの製造会社の値とは大きく離れている。お客様からクレームが来ない温度のことである。もう一つ忘れてならないのは液体が存在しない環境下での使用条件であること。

電化製品の取り扱い説明書には結露しないこと、この注意書きが欠かせない。結露とは、水が存在した結果起きた現象である。大気の中に含まれていた水分は温度の低下に伴って結露する。PBTを長期にわたり使用することが予想されるときには熱にさらされる。PBTはポリエステル系の樹脂である。加水分解も考慮した設が必要である。温度に湿度が付加されると。ある一定の条件下においてPBTは元の原料の状態にまで戻る。つまり粉々にまでなる。

ペットボトルをふた部分は二つの部品、おねじの部分、薄い部分、に分解した。

蓋の部分は浮かび本体の部分はしずんでしまった。

これは中国の方が皮肉をこめた画像。

もしPETボトルがこのくらいに破壊されいれば海の底に沈んでしまうのではないか。PETボトルの蓋の部分を除いての話である。