人間の体内に侵入して人間に害を与えるプラスチックが存在するのか。答えはしばらく時間が経過すれば判明するであろう。現時点ではこのように定義することに同意していただきたい。日本には過去に石綿による被害が発生しています。下記は厚生労働省のホームページ記載文です。
現在は輸入・製造・使用などが禁止されています。
しかし、建築物の解体・改修・リフォームなどの工事の際に
適切な対策がとられない場合には、
工事に従事する方が石綿を吸い込んだり、
大気中に石綿が飛散するおそれがあります。
石綿による健康障害を防ぐため、
適切な石綿対策を行うことが必要不可欠です。
では、石綿はプラスチックなのか。石綿は、自然界に存在する繊維状けい酸塩鉱物である。鉱物
地質学の鉱物とは、以下の条件を全て満たさなければなりません。
- 結晶質の固体であること。
- 自然に生成されること。
- 無機物であること。
- ある特定の化学組成を持つこと。
- 特有の物理的性質を持つこと。
- https://www.geolab.jp/science/2003/04/science-007.php
このように定義されています。プラスチックの概念とは異なります。人工的な鉱物も存在します。
では、プラスチックとどのような関係があるのか。ベークライトと石綿を混合させると、摩擦のよって溶融しない。適度な摩擦係数をもった、非常に有力なブレーキパッドができます。地下鉄の電車などにも使われていました。摩擦によってベークライトとともに粉塵としてまいあがったと容易に想像がつきます。天井やレールのわきには今でも存在していると思えます。石綿を使うことが問題なのではなく、人が吸入して肺まで到達することが危険なのだとされています。
mm製作所ではアスベストを含んだ材料を切断しフライスや旋盤にて加工していました。加工をするときには板を切断しなくてはならない。すると埃が出る。切削するときにも切削くずが出る。こうした現場を長きにわたり続けた。およそ30年以上続けた。アスベストの吸入により、肺の表面を覆う胸膜が腫瘍化し酸素ボンベが必要になってしまいました。いわゆる悪性胸膜中皮腫になりました。アスベストは石綿、細い繊維状の物質。表面から見ますとベークライト、内部に石綿が存在し結果として被害が確認された。ベークライトには問題がないが混合物として利用したときに問題が発生した。
ここで、注意していただきたい。ここでの人に害を与える、話題の中心は石綿であって布べーくではないのである。プラスチックの付加価値を向上させるためにいろいろな物質を与えたり、混合することはすくなくないのである。
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